当院では、ご希望の方には「歯周内科治療」も行っております。これは位相差顕微鏡にて、細菌などの状況を確認した後、薬や専用歯磨き剤なども併用して、歯周病の進行させる大きな要因となっている特定の菌を減少させて、治療効果を上げようという歯周病(歯槽膿漏)の治療法です。(当院は国際歯周内科学研究会の発足当初からの会員です。)
当院での歯周内科治療では、主に以下のようなことを行います。
つまり、当院での歯周内科治療の方法は、特に歯周病の進行に対して大きな影響を与えているスピロヘータ菌などの細菌や、カビの一種の菌(カンジダ菌)を減少させることにより、歯周病の状態を改善させようとするものです。治療には一般的な歯周病の治療に併せて、薬(保険適用の特定の抗生物質)を飲んだり、いつもの歯磨き剤を専用の”カビ取り”液体歯磨き剤に置き換えたりしていただくことになります。薬による副作用の心配もほとんどなく、費用もそれほどかかりませんので、お勧めです。ちなみに歯周内科で新たにかかる費用は、カビ取り液体歯磨き剤(一瓶2060円税込で、一瓶で20~30日程度使用できます。)の費用のみです。
簡単で、費用の負担の少なく、手軽にできる治療法ですので、気になる方はお気軽にお問合せください。
ただし、この歯周内科治療は、あくまでも通常の基本的な歯周病(歯槽膿漏)の治療である歯石除去、ブラッシング指導、定期検診(定期受診)などと併用することにより効果があるものです。
当院においては、初めて来院された患者さまの中で、歯周病による炎症状態がかなり著しい状況の場合には、先ず急性的な症状を抑えた後で歯周内科治療を、(ご希望の方には)お勧めすることもあります。来院当初のみ歯周内科治療を行い、歯周病の症状が比較的平穏になった後は、(歯周内科治療を必ずしも続けるのでなく)一般的な歯周病治療、定期検診(定期受診)のみを、継続していくこともできます。
先ず初めに歯周内科治療も行い、歯周病の進行させる特に大きな要因となっているカンジダ菌とスピロヘータ菌を減少させることには、治療効果があります。その後は(必ずしも歯周内科を継続していかなくとも)一般的な歯周病治療、定期検診(定期受診)のみでも、歯周内科を行ったことによる効果は確実にあります。
カンジダ菌に対して効果のある漢方薬系の植物抽出エキスからできた歯磨き剤
歯垢の主成分は細菌などですが、その中のカンジダ菌(いわゆるカビの一種の菌)は、始めの短時間のうちは玉状に近い形で、それほど粘着力もないですが、歯面に付着する時間が長くなればなるほど、カンジダ菌は糸状に長くなり、カンジダ菌同士でちょうど糸くずの絡まりあったような状態となり、カンジダ菌の塊もどんどん大きくなっていき、粘着力が、どんどん強力に増していくのが特徴です。
歯垢の中で、カンジダ菌の糸くず状に絡まりあい、その塊が大きくなり、粘着力が増した状況は、(カンジダ菌より、はるかに小さい)他の(歯周病菌を含む)ほとんどの細菌類にとって、ひじょうに繁殖しやすい環境なのです。
歯垢は、長い時間付着すればするほど、その中のカンジダ菌が、どんどん粘着力を増していくために、歯みがきをしても、時間の経過とともに歯垢が落ちにくい状況になっていきます。
また、歯垢の中のカンジダ菌の割合が多いほど、さらに歯垢は落ちにくいと言えるでしょう。
つまり、カンジダ菌を少しでも、短時間のうちに口腔内で減らすことが、歯垢を減少させるために有効であり、そのことが歯周病治療に有効となります。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
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午前 | ○ | × | ○ | × | ○ | ○ | × |
午後 | ○ | × | 〇 | × | ○ | △ | × |
午前:9:00~12:00
午後:15:00~19:00
△:土曜は17:00まで
診療日:月、水、金、土曜日