歯の破折について

健全歯でも、破折することがあり、注意するとよいでしょう。

スポーツ時や交通事故による外傷でもなく、虫歯でもなく、歯周病でもなく、また以前に一度も治療したことがない健全歯つまり完全な天然歯が突然破折する人が時々います。

多くの場合このように破折する歯は、一番奥の歯である大臼歯が多いです。歯の破折した状況はさまざまですが、歯根の部分まで完全に真二つに歯が割れて破折することもかなり多く、このような場合はいきなり抜歯以外に原則としては治療法がないので、当の破折した本人は精神的にもかなりのショックを受けることになります。

このようなことは、以下のような方に生じる場合がかなり多いです。

  • 1
    おおむね50歳以上の男性で比較的ガッチリした体格
  • 2
    今までに重度の虫歯や重度の歯周病に罹患することもなく歯並び、歯の咬み合わせもおおむね良く、喪失した歯はほとんどないかまたは皆無の状況
  • 3
    食べ物を咬めることに自信があり、むしろそれを周りの人々に誇示している
  • 4
    日常の食生活で、アメ、うめぼしのタネ、カニの殻など本来咬むのには不適切な極端に硬いものをあえて咬み砕くことが習慣化し、自慢となっていることが多い

以上の1、2、3、4のすべてを併せ持つ方に歯牙破折が、非常に多いです。

なぜこのような方に歯牙破折が多いかというと

人の歯は、たとえ健全歯(外傷、虫歯、歯周病でなくて、以前に治療されていない天然歯)でも年齢が増すにしたがい、どんどんと複数の亀裂(ひび)が生じその亀裂も年齢とともに深くなっていくのが通常です。年齢が増したにもかかわらず、硬いものが咬める人々は若いときと同じようにかなり硬いものまで食べようとするので歯牙破折が起きやすく、特に比較的ガッチリした体格の男性は、上下顎の骨格も歯も大きく、日常生活でかなりの強い力で咬むのが当たり前になっているので(これ以外の人々に比べて)歯牙破折が起きやすいといえるでしょう。

対策としては、極端に硬いもの(アメ、硬い骨、うめぼしのタネ、カニの殻など)は咬まないようにするのがよいでしょう。

なお、すでに喪失した歯があって義歯(入れ歯)などを装着していたり、虫歯治療で冠などをすでに被せてある歯が複数あったり、歯周病がかなり進んでいたりすると、かなり咬みにくい状態になるので、おのずと硬いものを控えめにしていくことが多く、歯牙破折は起きにくくなるのです。

もし歯根部の破折が起きた時は、抜歯せざるえません

抜歯しなければいけなくなる原因の一つに、歯の歯根部の破折があります。

歯が割れたり、ひびが入ってしまった状態のことを”歯の破折”と言いますが、”歯の破折”には、大きく分けて2通りあります。1つは、歯冠部の破折で、もう一つは歯根部の破折です。

歯冠部の破折は、歯肉の上に出ている白い部分が割れたり、欠けたりすることです。

歯根部の破折は、歯肉の中にある歯の根っこの部分が割れたり、欠けたりすることです。

”歯の破折”した部位が、歯冠部だけに限られていれば、歯冠部を人工的な物質(金属、セラミック、高分子材料など)で覆えば、歯は抜歯することなく、治療し残存させれることが可能です。

しかし、歯根部の破折は、ほとんどの場合抜歯せざるえないのが実情です。

歯根部の破折の原因は、主に以下の3つの場合が考えられます

  • 1
    歯の外傷です

転ぶなどしたときに歯を強くぶつけてしまった結果の歯の外傷に伴う歯根破折です。

  • 2
    過去に歯の神経(歯髄)の治療をしていて、神経が除去されて数年以上経過した歯では、歯根破折が時々起きます

の神経の治療後の年数が経過すればするほど、ますます歯根破折は起きやすくなっていくのです。

健康な歯は、歯の神経(歯髄)が歯に栄養補給などを絶えずしていますが、神経(歯髄)を除去された歯は、栄養がいかなくなり年月を経るほど、徐々に脆く、破折しやすくなっていくのです。

また何度も繰り返して歯の神経(歯髄)の治療をしている歯では、さらに歯根破折のリスクが、より高くなります。

なお、このような歯根破折が起きた場合、しばらくは痛みなどの症状もなく、せいぜい咬むときに少し違和感があるだけのことが多いです。しかし年月の経過と共に徐々に痛みや腫れや違和感などの症状が出てくるのが特徴でしょう。

当院の歯の神経を抜くとはどのような治療ですか?の記事もご覧下さい。 

  • 3
    ”極端に硬い物を咬む習癖”のある人も歯根の破折を起こすことが時々あります。

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